1人が本棚に入れています
本棚に追加
/2ページ
ウェハースとの出会い
気付いたら、姉がお菓子を大量購入していた。
ウェハース60個とか…そんなに買ってどうするんだよ。
「いやぁ、一度でいいから大量のウェハース見てみたかったんだよねぇ♪」
楽しそうに開封して、シールを取り出していく姉。
ここまでは良かった。
問題はここからである。
「で、そのウェハースの山どうすんの?」
「食べるに決まってんじゃん!」
そう言うとにこにこしつつ、一個目をサクサクと食べていく。
私はそんな姉を冷ややかな目で見守っていた。
二個目に突入したその時である。
「うぐぅ!?」
姉が突然、蹲る。
「どうした?姉?」
姉はじっとして動かない。
いつもの悪ふざけじゃないのか?
しばらくして、姉がゆっくりと起き上がる。
もそもそとウェハースを食べながら…。
そして、ウェハースをごくりと飲み込んだ姉は、こう言った。
「もうダメ、限界。」
「まだ二個目だよ?!」
私は思わずつっこんでしまった。
なんとなくそんな気はしていたんだけど…。
「無理、もう無理、吐く。」
そう言いつつ、蜂蜜キャンディに手を伸ばす姉。
食えるんじゃねーか!
ウェハース食えよ!
と言うツッコミは飲み込んで、問題なのは…。
「お母さんに内緒で買ったんでしょ…どこに隠すの?」
最初のコメントを投稿しよう!