ウェハースとの出会い

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ウェハースとの出会い

気付いたら、姉がお菓子を大量購入していた。 ウェハース60個とか…そんなに買ってどうするんだよ。 「いやぁ、一度でいいから大量のウェハース見てみたかったんだよねぇ♪」 楽しそうに開封して、シールを取り出していく姉。 ここまでは良かった。 問題はここからである。 「で、そのウェハースの山どうすんの?」 「食べるに決まってんじゃん!」 そう言うとにこにこしつつ、一個目をサクサクと食べていく。 私はそんな姉を冷ややかな目で見守っていた。 二個目に突入したその時である。 「うぐぅ!?」 姉が突然、(うずくま)る。 「どうした?姉?」 姉はじっとして動かない。 いつもの悪ふざけじゃないのか? しばらくして、姉がゆっくりと起き上がる。 もそもそとウェハースを食べながら…。 そして、ウェハースをごくりと飲み込んだ姉は、こう言った。 「もうダメ、限界。」 「まだ二個目だよ?!」 私は思わずつっこんでしまった。 なんとなくそんな気はしていたんだけど…。 「無理、もう無理、吐く。」 そう言いつつ、蜂蜜キャンディに手を伸ばす姉。 食えるんじゃねーか! ウェハース食えよ! と言うツッコミは飲み込んで、問題なのは…。 「お母さんに内緒で買ったんでしょ…どこに隠すの?」
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