平和な国で、考えられるのは。

1/1
前へ
/15ページ
次へ

平和な国で、考えられるのは。

爆弾ではなく、食べ物をください。 銃声ではなく、歌をください。 憎しみよりもーーーー愛をください。 ー知っていますか? いまでも、三十万人以上の子供が、 戦場へ送られていることを。 (「イノセント・ボイス ~十二歳の戦場~」より) ーーーー僕たちは玩具(どうぐ)じゃない。 知ってほしいんだ、ここにいる、って。 ちゃんと生きてる、って。 ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ あなたは、もし、この国が戦火に包まれたらどうしますか? 戦争のある国で生まれた人たちの気持ちを、考えたことはありますか? 「僕は二人の人間を殺した。AK47と呼ばれる小型武器で」(元子ども兵の話) 「ユーゴ紛争の原因を民族や宗教の違いと決めつける人は多いが、「民族の違い」というのは、戦争の原因ではなく結果なんだ。経済的な利益を得るために戦争をしたいと思う人たちによって、「民族の違い」が煽られ、分離させられ、その結果、民族間の紛争が続いている」(ユーゴ紛争を戦ったセルビア人の元兵士の話) 両親や友人が殺されていく現実を、「銃で人を撃ち殺せ」と言われる日常を、あなたは受け入れることができますか? 戦争のある国から、戦争の原因となる石油などの資源を輸入し、利益を得ているのは、実は私たち先進国の人々なのです。 想像してみてください。たった一リットルの石油のために、たった一カラットのダイヤモンドのために、発展途上国の人々の命が犠牲になっていることを。 これは、戦争の起こる国で、子どもの兵士として戦わされている、少年・少女の物語。 あなたは、彼らの悲しみや苦しみを、理解することができますか?
/15ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加