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人は心のなかに愛情を受けるコップがあって、
そのコップの中の愛情がゼロになってしまうと、死んでしまうのだとなにかで読んだ。
コップの底には小さな穴があって、
日々生きていくなかで少しずつ中身が漏れ出てしまう。
他人から優しくされるとコップの中の愛情が増えていき、冷たくされるとコップにヒビが入っていく。
それでも誰かに優しさを貰って、
コップの中の愛情が溢れたら、
そのときにはじめて、
人は他人に優しく出来る。
逆にコップの愛情が干からびそうなら、
人からの愛情をくれと乞うてしまう。
たまに中身が少なくても与えてしまう人がいるが、与えすぎて、疲れて、コップが空になるまで頑張ってしまう人がいる。
それが自殺なんだと思う。
彼のコップにも愛情を注ぐ人はたくさんいたと思う。
だけどそれは、コップの持ち主が自覚しないと穴から漏れ出てしまうのだ。
気づけない、自分がどんなに尊い存在なのか。悔しいね。
だんち。ですらこんなだから、
彼に近しい人はもっと辛いと思う。
それがただただ、悲しい。
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