三浦春馬さんの死について思うこと。

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最後に。 今、この世界にたくさん 孤独を感じ、死にたいと思っている人がいる。 だけど、あなたが生きているのは、 誰かがあなたに生きてほしいと思ってるから、誰かの優しさを無意識にでも感じているから、それを踏みとどまれているのだと思う。 それを証明する実験が、 昔、赤ちゃんを使って行われた。 赤ちゃんを2グループに分け、 ひとつのグループはスキンシップやアイコンタクト、声かけなどをしながらお世話し、 もうひとつのグループはスキンシップやアイコンタクト、声かけなどを一切せずにお世話をするという実験。 スキンシップをした赤ちゃんは生き残ったが、スキンシップをしなかったグループの赤ちゃんは皆、衰弱死した。 もれなくである。 あなたが生きていること、 それは誰かがあなたの成長を喜び、 見守ってきたから、 その年齢まで生きられたのである。 あなたは、間違いなく愛されて育った。 その愛をくれたのは、実の親ではないのかもしれないし、飼ってたペットや野良猫、 近所のおばさんや友達かもしれない。 だけども、間違いなく、 愛されていたから、今、生きているのだ。 他人が、 完全に誰かの孤独や悩みを打ち消せる事は 出来ないけれど、 それでも、誰かがどこかであなたの笑顔がみたいと、今日もさりげなく、 あなたの心のコップに優しさを注いでいる。 どうかそれに気づいてほしい。 ほんの僅かかもしれないけれど、 あなたのいきる糧になればと、 ほんの少しずつ、 自分のコップからあなたのコップに 愛情を注ぐ人々がいるということを 忘れないでほしい。 辛いことは多々ある。 しんどいならしんどいといっていい。 誰かのほんの少しの優しさを、 遠慮せずに受け取ってほしい。 ありがとう、と受け取っていい。 コップの中の愛情が溢れたら、 そのときに、 別の人に注いであげてほしい。 遠慮すんな、 あなたは愛される価値があるから生きている。 絶対だ。絶対にだ。 言い切ってやるぞ。 君は繊細だと相手に言って、 思考停止するな。 その繊細な人が、 守っている平和がある。 その繊細な人が、 注いでいる愛情がある。 君の繊細さは、世界をいつも ほんの少しだけ、 優しくしてくれている尊いものだ。 胸を張って生きてほしい。 そしてもう2度と、 こんな悲しいすれ違いが起こらないことを祈る。 だんち。は、 あなたがいなくなったら悲しい。 それだけは忘れないでほしい。
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