アシンメトリー

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. いい匂いにつられ響也は目を覚ました。 (いつの間にか寝てた…) 周りを見渡し自分の部屋ではないとわかると慌てて起き上がる。 「起きた?」 「は、はい!」 「これ朝御飯… 良かったら…」 「ありがとうございます…」 悠が持ってきたのはトーストの上にベーコンと目玉焼きがのったものとサラダ。 「飲み物は? オレンジジュースか紅茶かコーヒー…」 「お、オレンジジュースを…」 オレンジジュースと自分用にアイスコーヒーを持ち響也から少し離れた場所に座る。 『いただきます…』 二人は一緒に食べ始めた。 会話はなくそのまま食べ続ける二人。 響也はチラチラと悠を見る。 今は前髪も後ろに上げ格好良い顔がみえている。 服は響也が着てるスウェットの色違い。 しかし顔が見えてるだけで印象が違う。 男と言われれば信じてしまう。 「ゆ、悠さん…」 「何?」 「本当に女性なんですか?」 「そうだよ? 最初はみんな驚く…」 「可愛い服は着ないんですか?」 「着たくない…かな…」 何か理由があるのか少し辛そうにする悠。 .
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