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メイド喫茶にゃんかふぇ。
僕はここに週二回以上通っている。
お目当てのメイド響たんがいる。
響たんは僕の理想の全てが詰まった女の子。
「おかえりなさいませ!
ご主人様!」
「う、うん…」
響たんに言われ照れる。
接客だってわかってるけど可愛い声で言われると照れる。
テーブルにつくと響たんにおすすめを聞き注文する。
恥ずかしいけどライブにも参加してチェキは最低でも三枚。
「いつも来てくれて嬉しいです!
また絶対に来てくださいね?」
「わ、わかった…
また絶対に来るから…」
最後に手を握られ帰る。
店を出るとため息を付く。
もっと話が出来れば良かった…
仕事中は普通に話せるのにどうしても響たんの前では口下手になる。
それに…
(もっとお洒落するべきだよね…)
服屋の前のショーウィンドウに自分がうつる。
ダボダボのシャツにジーパン、適当に結んだ髪に眼鏡。
大きめのリュックサック。
(服興味ないしな…)
制服なら楽なのにと思いながら僕は帰宅した。
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