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「どう?
イケメンばっかりでしょ?」
「う、うん…」
「特にあのハル君は一番!」
先輩は楽しそうにバーの店員を見ている。
先輩が言った通りイケメンばかり。
特にカウンターにいる人達は特に。
「ハルさん…
格好良いですよね…」
「惚れちゃった?」
「で、でも僕は男ですから…」
「好きになるのは自由でしょ?」
「そ、そうですよね…」
ついハルさんを見てしまう。
横で笑わないで下さいよ先輩…
「ハルく~ん!
オーダーお願~い!」
「今行きます!」
少し早足で自分達の前まで来てくれる。
「何にしますか?」
「おすすめの甘めのカクテルと~
響也は何にする?」
「えっと…」
「何かで悩んでる?」
ハルさんがカウンターの端の出入り口から来て僕と先輩の間からメニューを覗き込む。
フワリと良い香りがした。
「あああああの!」
「ん?」
「あまりお酒が…」
「大丈夫だよ?
ほらここにソフトドリンクもある。」
指を指してくれるが体が密着してそれどころじゃない。
「じゃ、じゃあおすすめを下さい!」
「ソフトドリンクのおすすめ…
ミックスジュースだな…」
「そ、それ下さい!」
「わかった…
少し待ってなよ?」
笑顔でカウンターに戻るハルさんに胸がうるさいくらいにドキドキした。
そのあと一時間くらい飲んで僕と先輩は帰った。
家に付いてもハルさんの事で頭がいっぱいだった。
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