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「亜利馬くん、俺も聞きたいな……」
「ひ、うぅ……」
尻の中を蠢く秋常の舌。
「──ん。言えよ亜利馬」
ペニスを蹂躙する潤歩の舌。
「あぁ……あ、どっちも、……」
二人の極上の愛撫を受けながら、俺は真っ青な空を仰いで訴えるように声を振り絞った。
「ふあ、あっ……! お尻も、×××も、気持ちいいっ、……!」
一度口に出してしまえばもう、恥ずかしさも吹っ飛んで行く。俺は紫色の頭を激しく前後させる潤歩の口に自ら腰を押し付け、後ろから舌で狭い入口を探る秋常の顔へ尻を突き出した。
「もっとして、……潤歩さん、×××もっと吸って……あぁっ、あ! ……は、げし……! 気持ち、いぃっ……」
体を下から上へ這って行った指が、俺の乳首を摘まんで捏ねる。
「んぁっ、秋常、さんっ……。それヤバ、い……好きっ……! お尻と、……乳首っ……」
「亜利馬くんは欲張りですね」
「ただエロいだけだっつうの」
口からそれを抜いた潤歩が満足げに笑って立ち上がり、俺の頬に手を添え、唇を重ねた。
「ん──潤歩、さん……」
「亜利馬。そろそろイきてえだろ」
「……う、うん」
すると背後で秋常も立ち上がって、競泳パンツをずらして自身のそれを露出し、俺の尻へ擦り付けながら囁いてきた。
「亜利馬くん、今すぐ俺の×××挿れて欲しくないですか? 舌だけじゃ物足りなかったでしょ」
「え、……う、でも……」
「俺ももう我慢の限界です。今この瞬間、亜利馬くんの中に入りたくて仕方ない……」
「ちょ、ちょっと待って……秋常さん、ストップです……!」
潤歩も秋常もまだスキンを着けていない。そんなの本人達だって分かってることだし、挿れる順番だって潤歩が先だと決まっているのに。
「亜利馬くん亜利馬くん亜利馬くん」
「ひえっ、……あ、秋常さんっ……」
完全に我を忘れている秋常が、俺の背後で執拗にペニスを擦り付けてくる。依然として脚を開いているせいで、一歩間違えればすぐに、……入って……!
「っ……うるふ、さん……」
「亜利馬」
「わっ」
突然前方から腕を引かれてバランスを崩した俺は、潤歩の胸に飛び込む形で岩から離れ、両脚を地面に付けた。
「むっ」
俺の体が奪われ、秋常が瞬間的に我に返る。
「悪いけどコイツの穴を犯すのは俺からって決まってんだ。デカい方で初めに解した方が、あんたも次に挿れやすいだろ」
カメラが止まっていると気付いたのは、潤歩の元へスタッフさんがスキンを着けに来たからだ。仁王立ちして俺を抱きしめる潤歩の水着を勝手にずらし、バキバキに勃起した潤歩のペニスへスタッフさんが手際よくスキンを装着させる。あくまでも事務的に、だ。
「ふあぁ……」
長く脚を上げて立っていたせいか俺ももうぐったりで、射精していないのにへろへろだ。これから立ちバックで潤歩とセックスして、その後でまた秋常ともしなければならない──嫌だとかの文句は言わないけど、こんなにハードな撮影だとは思っていなかった。
──大雅は寝たままだったっけ。いいなぁ。
「………」
駄目だ、駄目だ。弱音は吐かないし、もう絶対に撮影中止になんかしないと決めたんだ。
「クソ、後少しで亜利馬くんと繋がれたのに……」
「どのみちするんですから、そんな怒らないでください秋常さん……」
「三人とも、お水どうぞ。体調は大丈夫ですか」
岩陰といえど、だいぶ汗もかいた。俺達三人、真夏の気温で体力が奪われている。スタッフさんからペットボトルを渡されてがぶ飲みし、軽く汗を拭いて、潤歩の手で尻にローションを塗ってもらう。長時間経過しても乾きにくいシリコンベースのローションだ。
「……ん!」
たった五分くらいの休憩だったけれど、しっかりと水分補給もできた。俺は気力を取り戻して潤歩に顔を寄せ、囁く。
「ナイスタイミングで助けてくれて、ありがとうございました。俺のアイコンタクト伝わってました?」
「暴走モード入ったアイツにお前が犯されんのも一興だったかもだけどな。……ほれ、さっさとケツ出せ」
皮肉っぽく笑って、潤歩が俺の尻を叩く。
「スタート!」
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