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「橋?? 橋なのね。 うちの近くの?」
由梨が慌ててコートを着る。
「う…ん。なんか、身体が動かないや。眠いよ、由梨。助けて……」
「ええええ。わかった……ちょっと待ってね」
由梨は玄関の鍵と太一のコートを持つ。
太一の電話はつながったままだが、太一の応答はない。
「ねえ、寝るなら歩道で寝てよ!!!死んじゃうからね!!」
由梨が大きな声でいう。
それでも太一は起きない。耳をすますと寝息が聞こえる。
「あー!!!寝ないで!!!」
由梨は叫んだ。
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