それは突然に

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それは突然に

 突然家に入ってきた泥棒と、家主の真家京介と目が合いもみ合いになった。 「何だよ、お前ッ!」 何の目的か、マスクに目出し帽をかぶった黒ずくめの男が京介に襲いかかり、風呂場に逃げ込んだ京介はそこでつまずいた。  男は風呂のフタを開けると京介の頭を掴んで湯船に入れ、窒息させようと試みる。 「や、やめろ! やめ……あぷっ」  男は京介にのしかかり、もがいてももがいても体は自由にならない。  男は薄ら笑いを浮かべ京介のチカラ尽きる時を待ったが、京介がクッと頭を横に向けるとニヤリと笑みを浮かべた。 「見ろよ。風呂の栓を抜いてるから窒息しないぜ」 男は失敗した。          《 次へ 》
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