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『取引き?』
『そうじゃ、お前さんはわしに毎日食べ物を捧げる。わしはお前さんの仕事を手伝う。食べ物を捧げられる程、わしは神としての力を取り戻す。力が戻れば、また神界とも行き来出来よう』
『上手くいきゃ、遺跡に関係のある神様本人から話が聞けるって訳か……』
そんな夢みたいな話、到底信じられなかったが、どうしてこの男は悪意があるように見えない。
『役に立たないと思ったら、追い出してもらって構わん』
神様はそう言いながら、弁当に入っていた卵焼きも摘んで食べた。俺はそれを見ながら思う。
(まあ、飯をこんなに美味そうに食う奴に悪い奴はいないか……)
『このボロ屋敷も部屋数だけはあるからな。男一人で持て余してたとこさ。まあ、神様のお手並拝見させて貰うぜ』
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