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仕方なく俺は列の最後に並んで順番を待った。前に四、五人並んでいたが、思ったより早く列は進んだ。
『次! 名前は?』
前の男が小鬼に呼ばれた。男が名前を名乗ると、隣の大鬼が巻物を探して小鬼に手渡した。
二、三質問があった後、小鬼は巻物に判を押し、男は壁に掛かった垂れ幕を捲って次の部屋に去って行った。
『次!』
呼ばれたので、小鬼の前まで進むと、机から顔を上げた小鬼が驚き、眼鏡を上げ下げしてこちらを凝視してくる。
『お前! 何だその格好は? 着物はどうした?』
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