03.依存

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カーテンを開けてみる。 住宅街の街灯、顔くらいは分かる近所の家の明かり。 夏だというのに、外の夜色は寒そうに目に映った。 やっぱり現実世界に居場所を作るのは難しいと想った。 『Ynoriと同じ学校だったら良かったのに』 『そうだね』 このチャットが、いつも『おやすみ』の代わりだった。 彼女がどこかに存在している。 そう考えるだけで、わたしには救いだった。
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