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両親は優しい。
でも、それは愛情というより、無関心からくるものだと感じた。
もしかしたら、いじめの話をしても驚かないのかも知れない。
学校を辞めることに反対もしないかも知れない。
今まで通り、わたしの居場所をこの家につくってくれるだろう。
だから、余計に、わたしは家に居づらくなる。
今夜のチャットで、夏休みにYnoriの家に泊まりたいって相談してみようかな。
少しワクワクする。学校では得られない感情。
久々に憂鬱色ではないインクで自分の朝を塗れた気がする。
いつしか、わたしはYnoriに依存していた。
……それが破滅への疾走だと気付かずに。
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