04.画像

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帰宅後、わたしはドキドキしながらも、Ynoriに伝えることにした。 『夏休み、Ynoriの家に泊まりに行きたい』 しばらく沈黙があった。 『うん、いいよ。泊まりにきなよ』 わたしは、すっかりテンションマックスになって、いつもよりも饒舌なチャットになった。 今日学校で受けたいじめを話し、されてもいない嫌がらせまで伝えてしまった。 嘘をついたというよりは、盛っただけだ。 学校でのわたしは、かわいそうな物語の主人公。 ルカやアイ達は、最後に罰を受けるべき悪役。 Ynoriは、わたしの唯一の理解者で、心の親友。 『うちに泊めるのに、どんな子かママに伝えないといけないから画像送ってよ』 『うん。待ってて』 アプリには、通話も動画通話も機能としてあるが、使ったことはなかった。 いつも、文字とスタンプのチャットだけだ。
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