自由へ

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自由へ

一歩踏み出してさえすれば、あとは気の向くまま、自由に歩いた。 見るもの全てがキラキラしていて、まだ陽は眩しかった。 歩いて、歩いて……千夏は危ないと言われる場所まで来た。 (危ない……ゆっくり!) ゆっくりそこを渡ると公園が見えた。 夕陽がキラキラしていて、何もかもがキラキラしていた。 こんなに綺麗な物がこの世界にはあるんだなと、千夏はワクワクしながらそれを見つめた。 ぼうっと見つめていたら、隣のお兄さんが前から歩いて来た。 千夏に世界を教えてくれた恩人であり師匠だ! 走り寄るお兄さんに挨拶をした。 敬意と感謝を込めて…。
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