光革命

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　僕は小学四年生。
　今日の放課後、先生にたのまれて同じクラスの春ちゃんの家によることになっている。春ちゃんの家は僕のかえり道にあるから。
　春ちゃんはもう三日間も学校を休んでいる。先生は春ちゃんは足をねんざして一週間ほどお休みすると言った。先生にたのまれたものは何枚かのプリントと一枚の絵。
　絵は市の美術展で入選したものだ。昨日、学校にもどって来たらしくて、四角くて厚みのある箱に入れてあるから、ちゃんとガクブチに入っているのだと思う。

　その絵は近くを流れる清瀬川(きよせがわ)を橋の上からかいたもの。僕はお母さんと一緒に展示された美術館にそれを見に行った。
　遠くの山に半分残った太陽がキラキラと清瀬川をかがやかせて、川はちゃんと奥から手前に流れてる。夕焼けが少しさびしいような、でも空気は半分の太陽の光でまだあったかい……そんなふうに見えた。

　春ちゃんの絵には光と温度がある、と思った。
　とにかく、めちゃくちゃ上手い。