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紅の館にて~夕方~
彼方達の音楽のレッスンも終わり、夕焼けが美しく館を照す頃、ボクらは夕食の準備をしていた。
「こうして3人で料理するのも久しぶりね。」和歌菜が言い、
「そうだね。」ボクは微笑んだ。
今日の夕食は豆腐とキノコの味噌汁に肉じゃが、それと、焼き魚だ。
「カナタ、早くキノコ切ってー。」
「えー、ゆっくり作ろうよー、ワカナー。」
「カナタは相変わらずのんびり屋だね。」
「レイもカナタを甘やかさないで!」
和歌菜の怒りを静める為にボクは提案する。
「それじゃあ、ボクが食材切って魚焼くからワカナは味噌汁作って、カナタは肉じゃが煮込んで味付けもお願い。」
「はーい」
「そうね。そうしましょう。」
こうして、ボクらは手分けをして食材を切ったり焼いたり煮込んだりし、その様子を春日がそっと見守っていた。
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