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「意味?生きる事にそんなモノ必要ありませんよ。」春日が言う。
「あなたが父親を恐れるなら逃げればいいだけの事です。あなたの父親が追って来られない遠くへと。」
「逃げる?」
「そうです。逃げる事は身を守る事。消して悪い事ではないのです。」
「何の意味も無く生きていても虚しいだけです。」
ボクは春日から目を背ける。
「どんな理由があろうと命を捨てる事の方が罪深く悲しい事です。」
春日は続ける。
「それにあなたのお母様はあなたが生きる事と命を立つ事のどちらを望んでいると思いますか?」
春日の言葉にお父様は感心し、ボクは彼に目を向けた。
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