2.だから話を聞いて!?

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 ミディアムロングの、オリーブベージュ色の髪の毛をかき乱されて、せっかく綺麗に内巻きにできてるのに崩れちゃう!と思って、 「ちょっ、なっ、何するんですかっ」  言いながら思わず頭を押さえたら、まだ頭上に載せられたままだった御神本(みきもと)さんの手の上に手のひらを重ねてしまった。 「ひぁっ」  異性の手に触れたのなんて、小学生の頃のダンス以来だよぅ。  あ、待って! そういえば中学生の頃に更新したわっ。運動会で迷子になっていた、幼稚園児の男の子の手を引いてママを探して歩いたもの!  ん!? 幼児はカウントしちゃダメ?  ちっさくても異性だからいいよね?  まぁ、でも。それを含めたとして……いずれにしても何年も前なことに変わりはないわけで。  劇的に異性に免疫のない私は、不覚にも想定外の接触事故にドキッとしてしまった。 「ご、ごめんなさっ」  ドギマギしながら慌てて手をのけようとしたら、ニヤリと不敵に微笑まれて手首を掴まれた。 「では、行こうか、可愛い子犬ちゃん」  言われて、否応なしにぐいぐい手を引っ張られる。  私、子犬なんて可愛いものじゃありません。  強いて言うなら「はらぺこヨダレむし」ですっ。
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