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お風呂上がり。
今日はdoconoショップや、鰻屋さんに寄り道したせいで、帰るのがすっかり遅くなってしまった。
買ってもらったばかりのスマホに視線を落とすと、すでに23時を回っていて。
――こんなに遅くに頼綱の部屋に行っても平気かな。
そう思ったけれど、お風呂のお湯に浸かった際、思わず「痛っ」って声が漏れてしまう程度には靴擦れは痛んだし、明日学校に行くことを思えば絆創膏は必須アイテムだ。
自分で貼らないと誓ってしまった以上、頼綱の部屋に行くしかないわけで。
お風呂の始末をつけて、洋梨の輪切りの絵があちこちに散りばめられた、緑色のお気に入りのパジャマに着替えて一旦自室に戻ると、姿見の前でクルクルと回ってみた。
美味しそうな洋梨の絵柄が入っていて、裾には女の子らしいフリル。
自分的にはめちゃくちゃ可愛いと思うのだけれど、頼綱の目にはどう映るのかしら?と少し気になって。
そういえばこのパジャマにはメンズバージョンもあったはずだ。
頼綱にもお揃いで着てもらったら、どう見えるかなんて関係なくなるかも!?
ふとそんなことを思って、ハッと我に返って恥ずかしくなった私は、鏡の前で1人苦笑する。
こんなこと、今まで思ったことないっ。やっぱり私、どうかしちゃったんだ。
頼綱はいつもシンプルな長袖長ズボンのルームウェアを着ているから、こんな柄物の……しかもハーフパンツとか嫌がられるに決まってるのに。
ちょっとそれを着た頼綱を想像してしまって、似合わなさ加減に吹き出しそうになった。
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