22.わーん、ごめんなさいっ!

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「そんなにくるまらなきゃいけないほど寒いのかね? まさか……悪寒がしてるとかじゃないよね?」  その様を見て、頼綱(よりつな)が心配そうに眉根を寄せておでこに触れてこようとする。  私は慌ててのけぞって、布団にくるまったまま、またしてもベッドに倒れ込んでしまった。  ただし、今度は仰向けに――。 「花々里(かがり)、キミはさっきから何をしているの?」  途端頼綱(よりつな)にクスクス笑われてしまって、私はぷうっと唇をとがらせた。 「そんなに笑わなくてもいいじゃない」  小さく文句を言いながら起きあがろうとして、巻きつけた布団のせいで手が出せなくてモタモタしてしまう。  きっと今の私、さながらベッドに転がったイモ虫だ。  と――。 「ひゃあっ」  結局見かねた頼綱(よりつな)にぐるぐる巻きのまま抱き上げられてしまった私は、そのまま彼の膝の上に横抱きに抱き抱えられてしまう。 「あ、あのっ」  手も足も出ないとはまさに今の私の状態を言うんだと思う。  これ、簀巻(すま)きにされた感じになってますよね?  布団にガッチリと両腕をホールドされて、さっき自分で巻きつけた時はここまでじゃ無かったのに、と思いながら頼綱を見上げたら、意味深に瞳を細められた。 「さて、では早速について説明してもらおうかな」
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