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それにしても花々里。キミは無防備すぎるにも程があるだろ。
男の部屋に来るのに下着を付けてこないとか……。
気がついた時の俺の何とも言えない気持ち、分かっているんだろうか。
もちろん好きな子の身体だ。
見たくないわけがない。何なら触れたくて堪らなかったし……それを断腸の思いで断ち切ったと言うのに。
花々里が卑屈なことを言うから、危ない橋を渡る羽目になってしまったじゃないか。
いや、アレは本当にまずかった。
花々里は着痩せするタイプなんだとしみじみ思ってしまって。
あの、ツンと愛らしく布地を押し上げていた形の良い胸に、どれだけ手を伸ばしたいと熱望したことか。
「花々里。申し訳ないが、もう1度、俺の目を見て嫌だとハッキリ声に出して拒絶してくれないか?」
あの子をあのまま襲ってしまいたい気持ちを抑えるため、苦肉の策で咄嗟に発した言葉だったけど、あれであの子への欲情を抑えられたのは、自分でも驚いたぐらいの奇跡だ。
なのに――。
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