2670人が本棚に入れています
本棚に追加
でも、薬が切れた時にまた頭が痛くなったらって考えるとやっぱり怖いし、しっかり眠っておくのも大切かな?とも思って。
今夜こそは頼綱と一緒に寝たいってお強請りしちゃった覚えもあるから(って言うか昨夜の私、何故そんなこと言ったの!)……下手したら緊張のあまりまた眠れないかもしれない。
八千代さんの言を実行してムシャムシャパクパクモリモリと食べたいわけではないけれど、私、少なくとも頼綱が帰ってくるまでには、完全復活しておきたい。
今日は大人しく寝ておいて、明日からカロリーを消費すべく元気に動き回ろう!
そこまで考えてから、近いうちに頼綱と一緒にお母さんのお見舞いに行けるといいなって、ふと思ったの。
お母さん、同意書にサインしてくれるかな?とかそんなことさえ考えながら。
――それにしても。
頼綱がお菓子のお兄さんだったなんて!
全く気付けなかった自分もどうかと思ったけれど、それを申し訳ないと思うと同時に、頼綱はどうしてある日突然私の前から姿を消してしまったんだろう?という疑問がふつふつとわいてきて。
その理由をちゃんと知っておかないと、また同じことが起こらないとは限らないって思ったら、にわかに不安になってきた。
これ、絶対にそこのところをしっかり頼綱から聞いて、不安要素を取り除いておかないとダメなやつだよ……。
最初のコメントを投稿しよう!