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「いくら俺でも公共の面前で変なお願いはしないから安心おし?」
言われても、頼綱は時々かなりズレたことをやらかしてくれるから、私、半信半疑だよ?
「――申し訳ないんだけど、指輪とは別に頼んでおいた例のものを持ってきてもらえるかな?」
ソワソワする私をよしよしってなだめるようにして、頼綱が店員さんにそう声をかけた。
「頼、綱?」
何が始まるんだろうとすぐそばの頼綱を見上げたら、「大した事じゃないよ?」って微笑まれて。
「お待たせしました」
ややして、目の前に綺麗にラッピングされた小箱を差し出された私は、キョトンとする。
「開けてごらん?」
包装済みということはコレに関しては既に支払いが済んでいるということかな。
指輪のサイズは今から測るはずだからそれはないとして、箱が長細くないところを見るとネックレスでもなさそう?
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