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「あとは――野菜スティックとかモグモグするのもありかも?」
何の気無しに言ったら、頼綱が瞳を見開いて。
「それはまた、肉食の花々里にしては珍しくウサギみたいなことを言うね」
って笑うの。
に、肉食って! 確かにお肉もお魚も大好きだけど、私、お野菜も好きなのにっ。
「ウサギでも何でも構わないのよぅ。なるべく太りにくい食べ物をムシャムシャしたいのっ」
力説して眉根を寄せる私に、「〝Auberge Vie de lapin〟に連れて行った時、キミが兎より鰻がいいってゴネたのを思い出すよ」って頼綱が肩を震わせて。
羽の生えたうさぎというホテルでデートした時の話だ。
「べっ、別にゴネたりなんかしてないよ?」
唇をとんがらせて言ったら、「そうだっけね?」と意味深に視線を流される。
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