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席に着くと頼綱がすぐメニューを指差して店員さんと話して。
時折「酸っぱいのは平気かい?」だの「食べられないものはあるかね?」だの私に聞いてくるの。
頼綱が手にしているメニューをチラッと覗いて見たけれど、意味のわからないカタカナがずらりと並んでいて、実際何のことやら?だったので、こんな風に仕切ってもらえるほうが助かるなって思って。
「花々里、キミはまだ未成年だからお酒は無理だけど……。ノンアルコールのシャンパンっぽい飲み物にしてみるかい?」
「シャンパンっぽいの?」
何だろうそれ、って思ったら「ほら、キミの好きなシャンメリーとかそういう系統のものだよ」って。
「それにしますっ!」
むしろそうさせてくださいっ!
嬉々として食いつき気味に答えてから、「あれ? 何で頼綱は私がシャンメリー好きだって知ってるの!?」って思った。
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