プロローグ

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プロローグ

 琥珀色の思い出をかき混ぜると  舌先に残る香りが気持ちを潤す  バラードに乗せて飲みほしたのは  見えない未来への呼び水だったか  それとも  呼んではいけない人の名前だったか  戻らないのに  心が甘い  夜が来る  あの人が来る  あの男が  来る
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