404人が本棚に入れています
本棚に追加
/508ページ
少女は彼の言葉に明らかに興奮したようだ。
少年にぴったりと身体を密着させると囁いた。
「じゃ、そのお屋敷に入った人たちは、そのいろいろな仕掛けで殺されるの?」
少年は瞳をまん丸に開いて呟いた。
「もちろんだよ。でもそれはお屋敷のなかに仕掛けられたゲームに負けた場合に限るけどね……」
「ゲーム? そのお屋敷のなかでは、どんなゲームが楽しめるの?」
「それはね、僕がこれから大人になるまでにじっくり考えるよ。
でもね、ひとつどうしてもやりたいゲームがあるんだ……」
少年がその艶やかな唇を少女の顔に近づける。
「それはどんなゲームなの、かなちゃん?」
少年は少女の可愛らしい唇に自らの唇を重ね、呟いた。
「ゆなを奪い合う男たちが互いに殺し合うゲームさ……」
最初のコメントを投稿しよう!