1652人が本棚に入れています
本棚に追加
/187ページ
ママはふざけて龍二によく見えるように、僕の手を指を絡めて繋ぎ直した。
いわゆる恋人繋ぎになった手を見て、龍二は僕とママを引き剥がした。
「リュウちゃん、嫉妬深い男は嫌われるわよ!」
「夏樹はそんなことくらいで俺のこと嫌いにならない!」
きっぱりと言い切った龍二に、ママはビックリした顔をした後あははと豪快に笑いだした。
「あーもー!あのリュウちゃんが人前でこんな惚気たりするようになるなんてねぇ~」
ママは涙を流してしばらく笑い続けていた。
僕はといえば恥ずかしくてどんな顔をしていたらいいのかわからなかった。
人前でヤキモチを妬いてくれたり、付き合ってるのも堂々と隠すこともなかったり。
本当に…………龍二って僕のことが好きなんだよな。
僕も大好きだから、すごく嬉しい……。
最初のコメントを投稿しよう!