最悪な出会い

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バイトを見つけて自立したい…。 そう思っているのに無理矢理抱かれて怠い体でバイトの面接に行く気も起きず、こうして毎日暗くなるまで公園でぼんやりと過ごしていた。 「何やってるんだろうな…僕は」 何の為に生きているのか。 誰にも必要とされていないのに。 でも死ぬ気にはなれなかった。 今はいない優しい父に、何があっても自分から命を絶ってはいけないと教えられたから。 お父さんにまた会いたいな……。 暗くなっていく空をぼんやり眺めていると、遊んでいた小学生達は帰宅したらしく公園には自分一人になっていた。 少し肌寒くなってきたので夜まで公園にいるのは辛い。 でもお金もないからお店に入ることもできない。 「早くバイト探さなきゃ……」
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