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「おい、夏樹!もっと足開けよ」
真っ暗な世界に沈んでいた僕の意識が浮上する。
ああそうか。
僕は気を失っていたのか。
「オラ!もっと足開かねーと奥まで挿いんないだろうがよ!」
僕の上で獣のように腰を振る男がイラついて僕に怒鳴る。
足なんてこれ以上開くわけないじゃないか。
もう限界まで開かれているのに。
「あーっ!あんっ!んー……っ」
文句を言いたかったのに、僕の口からは女のような喘ぎ声しか出ない。
「イイか…?気持ちいいんだろ?この淫乱め」
男……二年先輩の佐田武志はニヤリと笑うと更に腰を振って僕を追い立てる。
気持ちよくなんかない。
ただただ不快で、痛くて、辛かった。
早くイけ………早く…。
頭の中はこの苦痛が早く終わることだけを願っている。
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