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「金は気にすんな。ママ、オムライス作ってやって」
奥からボーイの制服に着替えた先輩が出てきた。
長身に制服がよく似合っていてかっこいいな…思わず見蕩れてしまう。
「リュウが優しい~!何、この子リュウと付き合ってる子?」
「煩いな…。早く作ってやって」
はいはーいと言いながらママは調理を始める。
先輩は黙ってテキパキと店内の掃除を始めた。店内にはママの鼻歌が響く。
不思議な空間だったけど何故かすごく落ち着いた。先輩、ここでバイトしてるのか。
「はい!お待たせ~。アタシの愛情たっぷりオムライス。温かいうちに召し上がれ~」
僕の前にほかほかのオムライスが置かれた。
本当に食べてもいいのかな?
先輩をちらっと見ると早く食べろと言いたげに頷いている。
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