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約束
罰ゲームは長く続いたような感じがした。
死を招くと言われているアパートに住む住人たちと、ゲームをしてすごく楽しかった。
「またこんなのやりたいよね?」
そう切り出したのは藤木さんだ。
翌日は、山下さんの誕生日だったらしい。
「じゃ、今度は山下さんの誕生日を祝うために集まろうよ!」
私はそう提案した。
「いいね!じゃ明日の何時くらいにする?」
「夕方?」
アバウト過ぎる話が進んでいく。
そのアバウトさも気にならないくらい、三人は意気投合していた。
結局、三人は翌日の夕方16時に、山下さん家に集合する事になった。必要なものはいろいろと、それぞれが買い揃えて集まる事になった。
私は缶ビールや飲み物の類いを、山下さんはつまみの類いを、藤木さんはケーキを買ってくる事になった。
翌日の誕生日パーティーが楽しみで、ワクワクしている。
ーーどんなパーティーになるんだろう?
期待が膨らみ、言葉もなくにやけてしまう。今日はとりあえず、それぞれの住む部屋に帰る事になった。
「ーーそれじゃまた明日ね!」
明日の約束に胸を踊らせ、声も弾んでいる。
それぞれが胸に思い描く誕生日パーティーは違うだろう。
それでも明日は、また楽しい一日が始まるようなそんな気がした。
ーー私、このアパートに住んで良かった。
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