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場の悪い空気の中を何事も感じないのか、何時も椅子を持ち出し、教室の角に置いて座り始める。
「何だ、藤田も甲葉ももう終わりか?」
太々しさを隠すこともしない岡安の姿に、藤田も甲葉もさっきまでの言い争いを忘れ、2人で詰め寄る
「一体どういうことなの?」
「どういう事とは?」
「先輩が、一言言ってくれたら、こんなにも拗れなかったんですよ」
「何言ってるんだ?」
状況が確認できないのか、惚けているのか、キョトンとしながら話を聞いていると、池波も詰め寄り、
「そうですよ、昨日僕言いましたよね、今日生徒会が確認しすると」
「ああ、その事か。もちろん、全員にいったぞ」
その言葉に、さらに新井が詰め寄り、
「ちょっと待ってくださいよ。そんなこと言ってませんよ!」
「はぁ?」
仁井田と相馬も詰め寄り、
「そうですよ!」
「どうなってるんです?先輩!」
その様子に庭山は、自分も加わろうか思い悩みながら歩みを進めると、岡安は全員を目配せしながら、
「確かに言ったぞ。”明日は決戦の日だから、いかなる方法をとってでも、生き残る道を切り開け”とな」
「「「「「「そんな事分かるか!!」」」」」」
「分かるか!」
出遅れた庭山は、一拍遅れて後方から突っ込みを入れるが、だれもその事には気が付いていない。
一同、怒る気力も失せ、その場に崩れ落ちる。
「どうした、まだやらないのか?」
「もう、何も言う気力はないですよ」
何時もこの人い振り回されていたが、ほんと何考えていいるんだが。自分が発端でこうなったのに気が付いていないのか、それとも何も考えていないのか。
3年間岡安に付き合って来た藤田であったか、今なおもってしても、岡安の言動についていけない事に痛感していた。
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