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喜びを隠せないで盛り上がる元祖美術部員の様子に、生徒会一同は困惑するばかりで、池波は心配しながら甲葉に尋ねる。
「いいのか、こんな約束しちまって」
「仕方ないでしょ、成り行き上なんだから」
「それはそうだが・・・」
「それに、これ以上此処の連中と、付き合うつもりはないわ」
「確かに。じゃ、頑張って」
やっと、解放され家に帰れると思い退室しようとするが、何故か足取りが重い。
後ろを振り向くと、微笑む甲葉が襟首を掴んでいた。
「あなたも参加するのよ」
「はぁ、やっぱり?」
項垂れている池波を捕まえたまま、岡安に尋ねる。
「ねぇ、勝敗はどうやってつけるの?」
「それは、こちらでセッティングする」
「信用していいのよね?」
「不正などはするか。俺の主義に反するわ」
「そう、まぁいいわ」
「他にあるか?」
「必要なものはあるの?」
「そういったものも含めて、此方で全て用意する」
「分かったわ」
「他は?」
「あ、勝った方はどうなるの?」
「元祖美術部が勝てば、庭山の入部を認める。生徒会が勝てば、元祖美術部は廃部だ」
浮かれていた部員たちが、その言葉を聞いて我に返り、
「先輩!廃部って!」
「勝手に、決めないでくださいよ」
「何言ってるんだ?要は、勝てばいいんだ。勝てば」
「そうですけど・・・」
その言葉を聞いて、笑みを浮かべながら甲葉は、
「良いわ。それでいきましょ。あなたたちの先輩が言った事よ。約束は、必ず守ってもらうからね」
池波を引きずりながら、笑いを抑えながら、広田、中里を従え教室を後にする。
大変な事になっているようないないような、何か生徒会と対決する事にになったよ。
これ、もし勝ったりしたら、心証が悪くなったりするんかな?
それよりも、TRPG何て未だによくわかんないし。
どうすんのこれ?
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