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「そして、これが今日君たちが冒険に旅立つ世界だ」
そういいながら、長机いっぱいい広がる地図を広げた。
そこには、町や街道、森や川と言った絵が描かれ、その上にはマス目上の線が引かれておりマス目に沿って自分のキャラクターの駒を進め、現在の場所、方向、距離を確認しやすくなっている。
「へぇ、これがそうなのか・・・」
今まで興味の薄かった庭山だが、地図を見て実感が沸いてきたのか、興味深げに眺めているのを相馬は横目で、初々しさにかつての自分を重ね合わせ笑みが零れた。
「こんな所ですかね、先輩」
「ああ、そんな所だろう」
先程からずっと、教室の角にいたのだが、今回は此処まで一切口を出さなかった岡安であったが、それが返って不気味に見える。
このまま大人しくしていてと、思いながら藤田は祈るのであった。
「それじゃ、各人キャラクターの説明をしていってくれ」
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