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「・・・、・・・くん、ケインくん」
「え・・・?あ、そっか、僕ケインだったけ・・・」
「どうしたのボーとしちゃって」
「いや、何でも・・・何でもないよ。えっと・・・」
「リーディアよ。もう、名前ぐらい覚えておいてよね」
「ごめん。リーディアさん。あはは」
誤魔化し笑いをしながら、テーブルを囲む4人。
その場所は、一攫千金の夢を見る山師たちが、情報交換と依頼を受ける待合所的な場所である酒場”かなづちの泉亭”。
山師は、特定の場所に安寿の地を求めるのではなく、町から町、危険な賭けとそれに見合う莫大な報酬、それを求め旅をする者が何時しかだれが読んだか冒険者と呼ぶようになっていいたのである。
要するに、定職に就かないフリーターですな。
「身もふたもない事を」
「誰に放してのよ、坊や」
朝から、エール酒を頬杖をついて、樽ジョッキで一杯ひっかけていアウラはの前には、幾つもの樽ジョッキが置かれているが、本人は顔を赤らめているが、至って思考は正常である。
「いえ、何でもないです」
「それにしても、お酒強いですよ。ねアウラさんは」
「あんたほどじゃないわよ」
一口飲みながら、テーブルの大半を占め居る空になった皿の山を見て呆れている。
この皿の山は、すべてリーディアが平らげた証拠でもあるのだから。
「そんな華奢な体に、どうやったら入るのよ」
「だって、お腹すくんですもの」
「エルフって、菜食主義じゃなかったけ?」
「それは、迷信です」
笑みを浮かべながら、給士が運んできた食事を嬉しそうに手にした。
呆気に取られているケインは、ゴライアスの方を向いて、
「ゴライアスさんがは、逆にあまり食べませんね」
「余計な脂肪分はさけ、タンパク質を多くとり、栄養のか寄りのない様に均一に他の栄養を取る事が、良い筋肉をつける秘訣だからな。食べれば良いと言うわけじゃない」
「そんなもんですかね」
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