クリスマスの君も

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クリスマスの君も

あーとうとう今年もこの季節がやって来た。 過去に何回か恋人とのクリスマスは過ごして来たけれど普通にデートに外出てケーキ食べてからプレゼント渡す位の事。 しかし今年からの恋人の彼は… 「見てこのクリスマスバージョン!凄くない!?」 『へぇーそう。』 今まで付き合った事のない、目をキラキラさせながら戦隊物のグッズを見せてくるタイプ。 今日も矢本君の部屋に上がり込んでたらウキウキしながら家主が帰ってきてDVD観賞に付き合わされるはめとなってしまった。 好きな物を観るときは本当少年の心を忘れないよね。矢本君は。 本当に初めて合ったときのあの感じは何処に言ったの?て、感じ。 このテンションに便乗してちょっとからかってやろうかな。 最初は敢えて戦隊物のうんちく話を聞いて、 それからー 『本当に好きだね。』 「大好き!!」 『でも俺の方がー?』 「大す……え?」 『ふーん矢本君は俺のが好きなんだ~』 ニマニマと余裕そうに笑う俺に1人道化になる矢本君。 ほーら簡単に引っ掛かった。 「っ卑怯だろ!!」 『さてねー』
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