憂鬱日-Blue day-

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屋上の淵に立ってそんな風景を眺めてる。風が丁度いい。 思わずため息が出る。 (死にたいな……) 「あ、別にオレ学校好きでもないしやめよ……。いや、普通は嫌いだから学校で自殺するのか? でもそれって後々怪談話になるわけだし……、嫌いならなおの事学校でなんか死なない方がいいか。地縛霊にでもなったら最悪だろ……。大嫌いな学校にずっと縛られるとか……」 ちらりと空を見上げた。いつもと変わらない空の色。でも人の目にはわからないような僅かな色の変化がきっとあるのだろう。昔に見た記憶の中の青空と違う青空の色だから……。ただの記憶の書き換え……そう言ってしまえばそれまでかもしれない。  教室へ戻るとクラスメイトに取り囲まれた。 「ねえ、さっき屋上に居たよね」 「危ないよ、あんなところで何してたの?」 大半が女子だった。答えるのも面倒だったのだが答えずに無視をした所で答えを長引かせるだけだったので答えた。それに納得したような安心したような面持ちで周りは散らばっていった。 (ちょーうざい……。別にオレが何しようと勝手じゃん) 人との関わりが面倒になっていた。
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