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剥奪
ゼノと淳史は、セーブザウォーにログインする。淳史はすぐに戦場へ出てリンキルを探す。ゼノは確りとチュートリアルをやる。
ゼノの視界にサイケなインフォメーションページが開く。
『ゼノ様。いつもご利用ありがとうございます』
「チュートリアルだ。チュートリアルをする」
『かしこまりました』
パッと、ゼノの視界が模擬戦場に変わる。
『ゼノ様、アサルトライフルとハンドガンを1丁ずつ選んでください』
ゼノは、メニューをソートする。アサルトライフルはM4カービン、ハンドガンはデザートイーグルを選んだ。手には銃の重さが伝わる。セーブザウォーは、脳に五感をダイレクトに伝達する。
『模擬戦をやってみましょう』
ゼノの目の前に人形が3体現れた。
「撃てばいいのか?」
『まず、セーフティを外し、次に弾丸を装填しましょう』
「リアリティーあるな」
ゼノは、言われた通りにしてデザートイーグルを構える。そして、バキュン! バキュン! バキュン! 人形の頭を正確にヘッドショットした。
『お見事です。他の様々なトレーニングをお勧め致します』
「戦闘機を頼む」
『練習機はF16ファイティングファルコンがお勧めです』
「わかった」
パッと、ゼノの目の前にF16が現れる。
「これは、何ポイントで手に入る?」
『F16ファイティングファルコンは80万ポイントです。ゼノ様、敵を倒してポイントを稼いでください』
「300万ポイントある」
『はっ?』
「いやだから。昨日、300万ポイント手に入ったって…………」
『前科のあるプレーヤーは警察の権限で、ポイントを剥奪される場合があります。ゼノ様は今、0ポイントです』
「…………ログアウトする」
『またのお越しを』
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