第15章:弥生

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一本、二本と、 長谷部の指は慎重に僕の体の中に入ってきた。 僕の喘ぐ声と クチャクチャといらやしい音だけが 部屋で響く中、 終始長谷部は僕の顔を見つめ、 僕の反応を伺っていた。 「前立腺はここら辺か。」 そんな風に 探りながら言う口調が 普段の医者っぽくって、 それがなんだか微笑ましくて 長谷部と無性にキスをしたいと思った。 その意思表示をするように 大きく腕を広げると 長谷部は理解したように僕の元へと体をよこした。
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