第16章:長谷部

4/8
前へ
/203ページ
次へ
呼吸を合わせるように 絶頂を迎えると その後の二人の乾いた息の音は 重なりながら 少しずつ平常に戻っていった。 疲れ切った様子の先生を 抱きしめると、 先生は俺を抱き返しながら、 恥ずかしそうに首に口づけをした。 そのいじらしさが たまらない俺は先生の顔に手で触れながら 照れた顔を眺めた。 先生の目は潤んでいて 涙が出ていた。 それを指先で拭うと 自然と目を閉じたので、 流れるように少し開いた口にキスをした。
/203ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3041人が本棚に入れています
本棚に追加