3024人が本棚に入れています
本棚に追加
/203ページ
その後僕は深い眠りについたらしい。
久しぶりにゆっくり寝た気がしながら
目を覚ますと、
薄暗い仮眠室に一人だった。
起きたその足で医局へ向かうと
長谷部をはじめとする救命医や
看護師達が普段より慌てた様子で
寝起きの気の緩みを一瞬でかき消すような
緊張感が漂っていた。
「何があった?」
近くにいた手が空いていそうな研修医に話しかけた。
「あ、お目覚めでしたか。
今呼びに行こうと思っていたんです。
実はさっき近くの化学工場で爆発事故があって5名ほど
うちに運ばれてくるようです。」
ちょうどそのことに関する速報が医局のテレビで流れた。
最初のコメントを投稿しよう!