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あの衝撃的な日から、もう1年が経った。
俺はあいかわらず絵を描いている。部屋にある俺の最高傑作は、色の白い少女の絵だ。
そして今、俺の家には――――
「修吾君!ご飯まだ?」
咲がいる。俺たちはあの後正式に結婚した。
どうやって咲を助けたのかって?
俺は吸血鬼だ。吸血鬼には血を吸った相手を吸血鬼にする事も出来る。そして、吸血鬼になった体は癌くらいじゃ死なない。
「なぁ、咲。夢が叶っただろ?」
あの時よりもずっと、咲は嬉しそうに、本当に嬉しそうに笑った。
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