4人が本棚に入れています
本棚に追加
スクーピィは僕のそばを適当に飛んでいるか、フッとどっかに言っちゃうか、あるいは僕の肩に止まっているか。
餌も自分で探しているみたいで、僕の食べ残しを上げようとした時には手を付けなかった。
気ままな奴だけれど、耐えがたい沈黙や静寂ってのが訪れないのが良い。
気が滅入るって事が無いからね。
「キョウモイイテンキ!!」
「ああ、そうだね」
「アサゴハンハネパンニシタノ!!」
「そりゃ僕の朝飯だ。固くてまずいパンだけどね」
「オイシカッタワ!!」
「不味かったんだって。いい加減にしろよ、スクーピィ」
こいつ、どっかで調達したんじゃないだろうな。
別の旅人の朝ご飯をかすめ取ったりなんかしてたら、えらい事だ。
「早くこの辺を離れた方が良さそうだ」
僕は少し歩くペースを速めた。
最初のコメントを投稿しよう!