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彼と私の物語_2
(ありがと。3年ぶり、だね。元気にしてた?)
「だね。してたしてた。」
(もう仕事してるんだもんね。すごいなー)
「まあ大学行ってやりたいこと思いつかなかったから。それに今の仕事、まあまあいいし。」
(そーなんだ。元気そうでよかった。)
「お前もな。」
(あ、ほら、会ってない間に彼女とか出来たんじゃないのー?意外とモテそうだけど。)
「まあ、いたけど今はいない。」
(へえー。)
この時、私はまだ彼に両思いの相手がいることを知らなかった。そんな素振りも会話もなかったから。
それから、私の学校の話をたくさん聞いてもらい、
夜のドライブをして家に帰った。
そのあとも、連絡が途絶えることはなく。
私は思いきってまた会う約束をした。
次会った時、思いを伝えよう、そう思っていた。
約束をした日。
彼はいつものように少しぶっきらぼうに私の前に現れた。その日は綺麗な夕日を見に行く予定だった。
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