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「高原先生の事、好きだって聞いたぞ。」
「えっ?」
ただ戸惑った表情を見せた彼女だったが、彼は…彼女に聞いてしまったことを彼は悔やんでいた。
「えっ…って?あ、」
「高原先生…のことだよね?」
彼女は、どう答えたらいいのかわからないままうつむいていた。
彼は後悔していながらも、職員室でのたわいもない会話で聞いてしまったこの事を本人に確かめずにはいられず彼女の答えを待っていた。
「あ、いや…やっぱり、」
ーうん。なんて言われたら…。
「忘れてくれ。」
ーうん、言われたら?って僕は何を考えているんだ??
彼女の事を直視できず、彼は背を向け動揺する気持ちを必死に抑えた。
「私は!」
彼女は、すぐに背を向けた彼の背中に飛びついた。
「おい?」
彼女のその細い手首をつかみ、彼女から離れ彼は彼女の顔を覗き込んだ。
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