8 まるでコントのような離婚でした

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 仕事は行っていましたが、度々仕事にさしさわりない範囲で出勤時刻をずらして貰っていましたし、休日は用事がない限りは眠っていました。  そんな合間を縫って、引っ越しの準備をしていたわけです。  まあ……本能は「離婚」と言っているのに、理性は「もう少し頑張れるじゃないか」と思っているわけで。  「心」が自覚していなかった分、体にそのアンバランスが出たのでしょう。  「前向きに」にとは思うものの、人の心は、本当に複雑で思うようにコントロールができないものなのかもしれません。  で、旦那。  着々と引っ越し準備を進める私に対して、どんなアクションをしたのかと申しますと。  まず、誕生日の翌日に、「アパートを出るか居続けるか決めとってね」と私が伝えたのですが、その翌日。  手紙を、またしてもホワイトボードに貼っていました。
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