辰五郎の頼み事!

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辰五郎の頼み事!

ここは日本橋左官職人が棟梁の家にて今年『十と八歳』になりして浪浪の身の父を抱えて下働き奉公に出ている、石川美津。 「アッ、お美津っちゃん、実は頼みがあるんだが、聞いちゃくれねーか?」と今年『二十と二歳』になる辰五郎がお美津に言った。 「辰さん・・・何ですか頼みって?」と少し怪訝な、お美津。 「イヤサ、テェした頼みじゃねーんだよ!」とあっけらかんと辰五郎。
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